1948-04-14 第2回国会 参議院 本会議 第32号
最後に蛔虫のために結核患者同様と見られたものが、セメンで治つたものを多く見ましたがう榮養不足の今日一包百円のセメンも大方為せ物で、そのために固まつて寄生する蛔虫に貴重な血液を吸い取られることは、家庭は勿論のこと、国家の一大損失でありまするので、厚生省は輸入サントニンを持たずに、この際研究に予算を組み、徐去薬を完成して、一般に早く配給されることを切望いたします。
最後に蛔虫のために結核患者同様と見られたものが、セメンで治つたものを多く見ましたがう榮養不足の今日一包百円のセメンも大方為せ物で、そのために固まつて寄生する蛔虫に貴重な血液を吸い取られることは、家庭は勿論のこと、国家の一大損失でありまするので、厚生省は輸入サントニンを持たずに、この際研究に予算を組み、徐去薬を完成して、一般に早く配給されることを切望いたします。
私はこの乳兒に對する手當ができませんので、せつかく生れては死に、生まれては死ぬ、あの乳兒が死ぬことによつて親が苦しみ、悲しむということを考えますと、榮養不足の結果と考えられるのでありますが、もう一歩進んで妊婦に對して榮養の補給の途を考えるということが、生れた弱い子供をりつぱに育てるというよりも、むしろりつぱな子供を生むようにして親をして榮養をとらしめる。